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![]() 清澄白河の東京都現代美術館で開催されている「石岡瑛子(血が、汗が、涙がデザインできるか)」展に行ってきました。 会期終了間近でしたので、このご時世なのに会場は入場規制をするほどの盛況さでした。 石岡さんは私がグラフィックデザイン・イラストレーターを目指した時の、大御所中の大御所で「グラフィク界の大姐御」的存在でした。 ![]() 病に伏せるその瞬間まで現役バリバリのアートディレクターとして、晩年は特に映画衣装を手掛けていました。 その中でも「落下の王国」の衣装は、この映画を見たときに釘付け。 それはもう、大袈裟でなくめまいを覚えました。 ![]() 私は映画の中でもこうした不思議世界のファンタジーが好きで(ダークファンタジーというカテゴリーもありますね)、特に石岡さんの衣装デザインは見る人を虜にし、人の中に眠る不可思議への欲求を具現化した作品群として見ていました。 難しいお話し抜きでも、見る人の目を惹きつけます。 またそのほかにも ・映画「白雪姫と鏡の女王」 ![]() ・ニューベルングの指環」(オランダ国立オペラの衣装)の展示もあったのですが、もう本当にクラクラしっぱなしでした。 石岡さんの、特に衣装デザインはどこか人の中に眠る「恐れ、恐怖、畏敬、血」を呼び起こさせる迫力があります。 でも不思議なことにおどろおどろしさを強く感じる事はなく、どことなくユーモラスだったり可愛かったり、女性ならではの感性も織り込まれている気がするのです。 私はグラフィック界の人間として、展示の最初にあった資生堂やPARCOのポスターを何とも懐かしい思いで見ていました。 校正紙にワンサカと書き込まれた「赤」を食い入る様に見てしまいましたが、今思えば当時の印刷職人さんの仕事へのプライドも、その赤ペンの向こうに同時に思い出しました。 そんな仕事できるのだろうかと言う様な指示書を見ながらも昔の印刷職人さんたちは「そうかい、そう言う指示ならやってやろうじゃないか!」と言う意気込みと、デザイナーとのまるで戦いの様なものが当時はありましたね。 今ではレタッチさえもデザイナーがフォトショップやイラレを駆使して事が済んでしまう時代で、人と人との繋がりで一つの仕事を仕上げていった時代が懐かしいです。 グラフィックデザイナーとしての石岡瑛子と、衣装デザイナーとしての石岡瑛子。 そのどちらにも一寸の手抜きさえ無い仕事への姿勢と、その仕事を楽しんでいる彼女のエネルギーの様なものをすごく感じる展覧会でした。 帰りに図録を買おうと思ったのですが、すごい人気で今月末まで待たされるとの事、オーダーをして到着を待つことにしました。
by nanatakahashi
| 2021-02-07 23:14
| 日記
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