
先日神奈川県立近代美術館で行われている「白寿記念・堀文子展」に行ってきました。
この日婚約記念日で、トンツクと毎年伺っている葉山のレストランでの食事の前に足を運んできました。
堀さんの作品は今に至るまで、ご自身の内面の変化が作品に現れ、様々な展開(変容)を見せてくださいますね。
近年の作品が持つ世界観は人が持つ執着を超え、自然と一体になってゆく作者の精神性の中に引き込まれてゆく、一種の瞑想空間を感じさせて心奪われます。

でも1960年代以前に堀さんが手掛けていた絵本の時代の作品も、実はとても好きで釘付けになるんです。
子供達や動物たち、植物たちの躍動感がストレートに伝わり、命の輝きや生きることの喜びがストレートに伝わってきて、何かこう「静かに心踊る」のです。

今回は堀さんのそんな世界観を時系列を追って閲覧できるとても素敵な展覧会でした。
食事の時間までまだ間があったので、美術館の庭から葉山の海をゆっくり散策してきました。
この日は素晴らしい天気で、夕暮れが悲しいまでも美しくて、まさに「別次元」にたどり着いたような光景に、涙してしまいそうでした。
